今回は条件分岐の話を書こうと思っていたが、その説明をするにはデータ型にどんな問があるか述べておいた方が良いと思ったので、まずはデータ型についてざっくり紹介する。配列とクラスタは別の回にまとめて説明しようと思っているので、今回はほとんど説明しない。
前回も書いたように、LabVIEWでは基本的に変数がFront panelの部品と紐付いている。なので、どんな部品があるかを眺めているとどんな変数があるかが大体分かる
第一回はこちら:
単一要素
数値
数値の部品はいろいろな外見のもの(テキストボックスみたいなのもあればダイヤルみたいなものも)があるが、それらは全部数字。数字と言っても、PC上で扱う以上、整数と浮動小数点数(≒小数)だったり、二進数の桁数(8, 16, 32, 64ビット)などいろいろな種類がある。これら全部ひっくるめて数値(numeric)に分類される。デフォルトでは倍精度(double)になっているはず。
明示的に型を指定したい場合(例えば測定機器と通信する場合、ダイナミックライブラリを呼び出す場合、はたまた大きな数字を扱う場合など)、部品を右クリックしてRepresentationメニューから選べる
筆者はdouble, int, unsigned intあたりは使うが、そのほかは全く使ったことがない。
文字列
String & Pathの中にある。普通のテキストボックスが2種類(制御器=control、表示器=indicator)とコンボボックス(リストが表示されるが、読み出すときは選択された文字列が返ってくる)がある。
ファイルパス
文字列と同じくくりにあるが独立した変数の型としてファイルパス型がある。
真偽値(boolean)
trueとfalseの2値だけをとる型。これは単なるON/OFFを制御・表示するだけでなく、押しボタンもこのジャンルに分類される。下図右側3つは見た目が違うだけで論理的には全部true/falseとして読み出せる。
筆者はスライドスイッチはどっちがONかよく分からなくなるのであまり使わないようにしている。もし使うときはラベルを表示させておくと良い。
複数要素の型
配列
もちろんLabVIEWでも配列を避けて通ることはできない。配列はLabVIEW上のどんな型でも配列にすることができる(数値配列、文字配列、booleanの配列、n次元配列、クラスタの配列、…)。これは別途説明しようと思う
クラスタ
これも別途説明するが、C言語で言うところの構造体みたいなやつ。複数の変数(配列や別のクラスタでも良い)を1つに固めるために使う
第三回はこちら: